鉄輪とは?
別府八湯の1つで、湯けむりにつつまれた「 鉄輪温泉 」。
繁華街から少しだけ離れたこの場所は、レトロな街並みが残る温泉街です。
古くから湯治(とうじ)の文化があり、長期滞在者たちは米や野菜を持ってきては交換したりとにぎやかだったそう。
鉄輪温泉は、そんな文化を現代にうまく変換し、新しい湯治のかたちを表現しつづけています。
食よし、 人よし、 温泉よし。
地獄蒸し
鉄輪温泉はミネラル豊富で源泉は100℃近くあります。
これをうまく活用したのが「地獄蒸し」という調理法。
江戸時代から続いており、野菜・肉・魚などをざるにのせ、
あとは自然のスチームにおまかせ。
程よい塩味の絶品蒸し料理が完成します。
長期滞在していると、
まるでここが地元のような感覚になります。
歩いていける距離で、さまざまな温泉が点在しており、
お湯の熱さも会話のきっかけに
なることも少なくありません。
そういった旅行者と地元の人のふとしたふれあいも、
湯治のひとつであると我々は考えています。
鉄輪むし湯
ここでしか味わえない温泉があります。
温泉の蒸気であたたかくなった石菖(せきしょう)という薬草の上に横たわり、
体全体を蒸す「鉄輪むし湯」。
ゆっくり深呼吸をすると、からだの中にも石菖の蒸気が入り、内側からリフレッシュすることができます。