過ごし方10

【大黒屋】創業80年。今も受け継がれる「湯治宿の魅力」を楽しむ。

高級旅館ではなく、湯治宿だからこその魅力溢れる客室

昔ならではの味わい残る和室
湯治宿らしく、過度なオシャレさではなく、過ごしやすさを意識した部屋は、全8室。全室和室で、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる。高級旅館もいいけれど、こういう肩肘張らずに楽しめる、ゆったりとした空間も良いなと再認識。
陽の当たるソファ席でゆっくりとした時間を
大きな窓から入る陽の光を浴びながら、鉄輪らしいゆったりとした時間を楽しもう。別府の中でも温泉街としての街並みを残す鉄輪は、別府駅前の歓楽街とは異なる雰囲気。冬の間にライトアップされる湯けむりを眺めながら、ゆったりとした時間をお過ごしください。

常に新しいものではなく、変わらない良さを楽しむ

創業から湧き続ける温泉
創業当時からたくさんの湯治客をもてなしてきた温泉は、4〜5人で入れる広々とした開放的な作り。貸切湯限定なので、グループでも1人でもリラックスできる。温泉の脇には、ケロリンの桶と黄色いアヒルが並び、これぞ温泉といった雰囲気。

元バーテンダーが生み出すオリジナル地獄蒸しカクテル

旬の果物を活かした地獄蒸しカクテル
元バーテンダーであり、ソムリエの若旦那が提案する、新しい地獄蒸しの楽しみ方。旬の果物から抽出した特製シロップと地酒を合わせたオリジナルカクテルは、果物のフレッシュな香りや甘さが特徴。ノンアルコールにも対応しているので、アルコールが苦手な方でもお楽しみ頂けます。温泉上がりの1杯にぜひ!
もちろん地獄蒸しの定番メニューも
食材は持ち込み自由。小さい頃から地獄蒸しを食べて育った若旦那に、一番美味しい食べ方を聞いてみよう。定番の野菜や海鮮はもちろんだが、「地獄蒸しフレンチトースト」などの独自メニューもあり、地獄蒸し経験者も驚きが味わえること間違いなし!

『地獄蒸しの可能性を追求したい』と話す元バーテンダーの若旦那

元バーテンダーという異色の経歴
バーテンダー経験を活かした、地獄蒸しの新しい楽しみ方は、ここ大黒屋でしか味わえないニュースタンダードになりつつある。温故知新。ここ鉄輪で育ち、一度外に出た彼だからこその、古き良き文化を大事にしながらも、この場所の変革に挑戦をする姿勢を応援したい。
鉄輪の中心よりも少し奥まったところに大黒屋はある。屋外にはキャンプ場を彷彿とさせるBBQセットならぬ、いくつもの地獄蒸しの釜が並び、宿泊客同士の交流や地域の人との交流も生まれる特別な場所。地獄蒸しを中心としたコミュニティの広がりは、これからの大黒屋に期待したいことの1つ。この街で育ち、県外で学び、この街のために戻ってきた若旦那から、今後とも目が離せない。

紹介したスポット

  • お宿

    大黒屋

  • 住所

    大分県別府市鉄輪上3

  • 電話番号

    0977-66-2301

鉄輪ツーリズム事務局
2020年4月9日
取材・執筆:深川 謙蔵 
撮影:平末健人
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